第37章 先に訴えた者勝ち

「分かってる。小林ジュエリーは元々、あなたのお母様が立ち上げたものだもの。衰れていくのを見たくない気持ちもね。でも今は、小林雪乃が葉山墨也を後ろ盾にしてる。小林家の株も、ほとんどあいつらの手の中よ。あなたが小林ジュエリーを救えるのは一時だけ……一生は無理」

菅田康平が顔を上げた。

「じゃあ最後は、小林千代の母娘に好き放題儲けさせるつもりなのか?」

「まさか。小林千代たちをのさばらせる気なんてないわ」

小林茉由は唇の端をつり上げる。

「ここ数年で小林家の株価は下がったし、小林千代は贅沢三昧で、かなりの株を手放した。今、私の手元には小林家株が30%ある」

「先を見て動いてるな」

菅...

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