第45章 この子は本当に度胸がある

小林祐奈は、ママが本気で怒っているのを察すると、慌てて駆け寄って一緒に抱きついた。

「ママ、怒らないで。お兄ちゃんはお手伝いしてお金を稼ぎたいだけだよ。お兄ちゃん、頭いいもん。絶対に損しないよ」

「よく言うわ。前だって小林裕斗、あの小林千代に突き飛ばされて転んだじゃない。あんた……」

小林茉由はそこで、はっとする。

「……待って。そもそも、あんたたち、どうやって小林千代と小林雪乃を知ったの?」

さっきまでは裕斗のために腹を立てることばかりで、そこまで考える余裕がなかった。けれど、あのとき小林千代は確か――裕斗が葉山墨也と一緒にいた、みたいなことを口にしていた。

「いつ、葉山墨也と...

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