第58章 俺と復縁する

小林雪乃は床に座り込み、怒りで全身がぶるぶる震えていた。

小林茉由の言ったことは、確かに一部当たっている。墨也の態度はもう昔とは違う。あげく、葉山家から追い出された。

それなのに――あのクズが。子どもを二人も盾にして、墨也の気持ちを取り戻しただなんて。

小林雪乃の瞳の奥に、どす黒い怨嗟が渦巻く。クズ。絶対に、楽にはさせない。

病院を出て、額に走る痛みでようやく思い出した。傷の手当てがまだだったのだ。

思わず、乾いた笑いが漏れる。心が麻痺しても、体はちゃんと痛むらしい。

葉山墨也が車のドアを開け、足早にこちらへ向かってくる。小林茉由はそれを見た瞬間、振り返りもせず立ち去ろうとした。...

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