第357章 まだステージに上がるのか?

高橋隆一は軽く頭を下げ、彼女の雪白の胸元に視線を落とした。

「綺麗だ」

彼の語彙はあまりに貧弱だ。アンナはすかさず彼女のそばに歩み寄る。

「ハニー、スタイル抜群じゃない!」

同性からの称賛は新鮮で、鈴木夏美の頬が微かに染まる。だが口を開く間もなく、高橋隆一に引き寄せられた。

「もういい、パーティーが始まる。行くぞ」

鈴木夏美は頷き、アンナに手を振って化粧室を出る。だが廊下に出るか出ないかのところで、正面から来た女性と鉢合わせになった。

「隆一お兄ちゃん、どうしてここに? 奇遇だね」

十人並みの顔立ちだが、高橋隆一を見るや否や目を輝かせて小走りに近寄ってくる。

鈴木夏美は彼の背後で、...

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