第391章 謝罪

桜井蘭は気性の激しい性格だ。相手を甘やかすつもりなど毛頭なく、冷ややかに言い放った。

「鼻が利くことね。臭いを嗅ぎつけて追ってきたんじゃない?」

浅野舞は犬扱いされたような当てこすりに一瞬顔を曇らせたが、すぐに表情を取り繕った。そして甘えるように高橋修二の腕に抱きつき、体を揺すってみせる。

「修二さん、会えたのも何かのご縁ですわ。せっかくですから、ご一緒に食事でもいかが?」

五十路も近い二人がこうもベタベタしているのを見て、鈴木夏美は口元を引きつらせた。目の毒だと言わんばかりに、さっさと二人から視線を逸らす。

桜井蘭は怒りで髪が逆立つかのような形相だ。

「頭がおかしいんじゃないの?...

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