第398章 権力争い

貴重な滋養強壮剤の類が、無惨にも床に転がっている。瓶や缶が散乱し、見るも無残な有様だ。

鈴木夏美は、彼の手土産に目をやった。高麗人参に高級茶葉……確かに品物は上質だ。だが、高橋修二という人間が反吐が出るほど不愉快なせいで、それらまで薄汚れて見えてしまう。

「ワシがこれしきの品に困っているとでも思うたか。貴様、その隣にいるゴミのような女のためにワシと縁を切ったのだ。今日のこの扱いも、当然覚悟していたはずだろう」

浅野舞は媚びへつらうような笑みを浮かべているが、高橋修二の死角では、その眼球が金ピカのシャンデリアに吸い寄せられていた。まるで金を見たことがない守銭奴のようだ。

鈴木夏美は彼女の...

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