第401章 希ちゃん

佐々木も明らかに彼を忌み嫌っていたが、その立場の違いゆえに、口をつぐむしかなかった。

高橋唯人は挑発的な視線を佐々木に向けた。

「佐々木執事、俺の今の立場は以前とは違う。口のきき方にはくれぐれも気をつけるんだな」

佐々木は屈辱を噛み殺し、頭を下げた。

「承知いたしました、唯人様」

長年の恨みを晴らしたような快感に浸りながら、高橋唯人は祖父を横目で見た。

「俺の地位を認めた以上、筋を通してもらおうか。俺たち家族もこの屋敷に住まわせてもらう」

鈴木夏美は緊張した面持ちで祖父を見やった。この条件は、呑まざるを得ない。

連中を目の届く範囲に置いておくほうが、まだマシだ。監視下にあれば、派手な...

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