第14章

丹羽佑妃は一瞬たりとも気を緩めることができずにいた。だから、皐雪と「子豚ちゃん」から電話がかかってきた時、彼女は反射的に、ほぼ瞬時に通話ボタンを押した。

「丹羽おば様、さっきあるおじさんが来て、ホテルでマミィとずっと喧嘩してたの。そのあと電話がかかってきて、マミィはその人と一緒に行っちゃった!」

安井初幸は要点を手短にまとめ、先ほど起きた出来事を丹羽佑妃に伝えた。

丹羽佑妃は危うくスマートフォンを取り落とすところだった。

わざわざ監視カメラの映像を確認するまでもない。安井綺世を連れ去った人物が相馬千冬であることは明白だった。

「二人とも、無事なの?」

丹羽佑妃は焦燥に駆られながら...

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