第143章

相馬千冬は辻本修一の車と背を向けるようにして、ハンドルを切った。

向かった先は、反対方向にあるショッピングモールの地下駐車場だ。

車を停めると、彼は迷うことなく子供服売り場へと足を運んだ。

高級なオーダーメイドスーツに身を包んだ相馬千冬が、ずらりと並んだ子供用ドレスの前に立つ。その姿に、店員の目が輝いた。

「お嬢様へのプレゼントですか? ちょうど新作が入ったばかりなんですよ」

熱心な勧誘に、相馬千冬は眉を寄せ、横目で問いかけた。

「女の子が一番喜ぶのは、どんなデザインだ?」

「この年頃のお子様は、とにかく華やかでお姫様のような格好に憧れるものです。こちらのプリンセスドレスなど、...

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