第191章

安井綺世は危うくスマホを投げ飛ばしかけた。

頬が一瞬でかっと熱くなり、心臓がばくばくと跳ねる。相馬千冬から届いた内容を見つめるほどに、端末そのものが熱を帯びたみたいで――手のひらがじりじりした。

しばらく固まったあと、彼女はぎりっと奥歯を噛みしめて電源を落とし、布団を頭からかぶって眠りに逃げ込む。

その夜は不思議なくらい胸が落ち着き、もう悪夢にうなされることもなかった。

ただし彼女は知らない。

その頃、安井初幸と安井皐雪がこそこそと部屋へ戻り、ネットに一波乱を巻き起こしたあと、何食わぬ顔で「任務完了」とばかりに引き上げていたことを。

ふたりもまた、ぐっすりと朝まで眠った。

翌朝...

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