第44章

教室中の視線が集まる中、相馬千冬はその長い脚で悠然と歩み寄り、安井綺世の隣に立った。

身長一メートル九十センチに迫る巨体は、室内に突き刺さる電柱のようで、無視しようにも存在感が強すぎる。

皐雪が教室の後ろからキャラクター柄の小さな椅子を運んできて、相馬千冬の後ろに置いた。

幼稚園の備品など、すべてこのサイズなのだから仕方がない。

安井綺世は冷ややかな目で、長い脚を窮屈そうに折り曲げて座る相馬千冬を見下ろした。その破壊力は抜群だった。

まるで象が三輪車に乗っているような滑稽さだ。

本来なら川城のビジネス街で采配を振るっているはずの**...

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