第49章

ガラスの扉は、外にいる人物の暴力的な破壊行為によって、今にも砕け散りそうに揺れていた。

四、五分ほど必死に耐えていた強化ガラスのドアだったが、ついに限界を迎え、安井綺世(やすい・あやせ)の目の前で轟音と共に崩れ落ちた。

ガシャンッ!

辺り一面に、鋭利なガラスの破片が散乱する。

綺世の心臓は、喉から飛び出してしまいそうなほど激しく脈打っていた。彼女の視線は、ぽっかりと空いた入り口の方角に釘付けになっている。

あいつが入ってきたら、あの一瞬の隙を狙って、これで頭をかち割ってやる!

ドアが破られた。男が一歩踏み出すたびに、靴底がガラス片を踏み砕く「ジャリ、ジャリ」という音が響く。

綺...

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