第296章

数日後。女の乗った飛行機が、L市の空港に降り立った。

機を降りた彼女は、すぐにある場所へ電話をかけた。

一方その頃、篠宮湊は皐月夏帆と三人の子供たちを連れ、L市最高級のウェディングドレスサロンを訪れていた。

三人の子供たちは皐月夏帆を囲み、母親のためのドレス選びに夢中になっている。

湊はスマホを抱えて通話に応じながらも、満面の笑みを浮かべ、時折その幸福に満ちた視線を夏帆と子供たちに投げかけていた。

夢ちゃんがプリンセスラインの一着を指差し、夏帆に言った。

「ママ! このドレス着てパパと結婚してよ。これすっごく可愛い! ママが着たら、お姫様みたいに綺麗になるよ」

すると夜ちゃんが...

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