第111章 平川先生を崇拝する

平川希、「……」

平川希が懸命になだめすかして、ようやく凌太と由佳はドアを開けてくれた。二人は小さな唇を尖らせて言う。「だって、変な格好してるんだもん。それに、うちの玄関の前に立って、何も喋らないし。悪い人たちだと思ったんだよ。でも、ママのスタイリングをしてくれる人なら、早く入って」

平川希は、髪がびしょ濡れになった金髪のスタイリスト、リックに申し訳なさそうに微笑んだ。「すみません、子供たちが分別なくて。凌太、由佳、早く謝りなさい」

凌太と由佳は慌てて前に進み出た。「おじさん、ごめんなさい。わざとじゃないの。ただ、おじさんの格好が……クールすぎて、悪い人かと思っちゃった」

金髪の『悪...

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