第201章 結婚の日取りが決まる

車に乗った途端、平川希は佐藤遥人からの電話を受けた。

隣に座っていた高原賢治はそれをちょうど目にし、その身にまとう気配がみるみるうちに冷え込んでいくのが分かった。

平川希はスマホを耳元に持っていく。「佐藤さん」

「今夜のこと、忘れるなよ」

「夜?」

平川希は頭の中で素早く記憶を巡らせ、ようやく思い出した。以前、佐藤遥人の招待を受け、佐藤グループの周年記念パーティーに参加すると約束したのだった。

「忘れてたのか?」

「いえ、夜には時間通りに伺います」

「ああ、待ってる」

平川希は、「……」

スマホを下ろした平川希は、隣の男から放たれる凍えるような冷気を無視できなかった。

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