第212章 あなたたちが私を許してくれたとしても

「やっぱり希さんね、お爺さんはあなたの言うことを一番聞くのよ。私たちがいくら言っても聞かないんだから」高原美智子が歩み寄りながら笑った。

平川希はかすかに微笑む。「お義母さん……」

「お義母さんですって?」高原美智子は顔をこわばらせた。「あなたたち、復縁したんじゃないの? どうしてまだそんな呼び方をするの?」

平川希はそっと瞬きをし、唇をきゅっと結ぶと、清らかで優しい声で低く呼びかけた。「お母さん!」

「ええ、それでこそよ。復縁したのにまだお義母さんだなんて、私が許さないわ」高原美智子は平川希の手を取った。平川希は手首にひやりとした感触を覚え、目を落とすと、そこに翡翠のブレスレットが...

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