第215章 平川希、平川希はシンシアです

山本静香は谷口直美の顎を掴んだ。「知らない? よくもそんな嘘が吐けるわね? 言いなさい!」

「わ、私は……」

「よく考えてから話すことね。私は山本家の長女よ。あなたをこの世から消す方法なんていくらでもある。本当のことを言わないなら、どうなるか……」

「言います、言いますから……わ、私は……」

谷口直美はぐっと歯を食いしばり、また言葉を止めてしまった……。

「言いなさいよ!」完全に堪忍袋の緒が切れた山本静香が怒鳴りつけた。

「平川希です! 平川希なんです! 平川希こそがシンシア……」

山本静香は完全にその場で固まり、目を見開いて信じられないといった様子で谷口直美を見つめた。「嘘を...

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