第227章 高原賢治は妻を恐れている証拠

山本静香は唇の端を上げて微笑んだ。「その通りよ」

なかなか賢いじゃないか。

もし平川希の盗作が暴露されれば、科長のポストがフイになるだけでなく、病院にすら居られなくなる。

それだけではない。彼女は今や高原賢治の妻なのだ。盗作が明るみに出れば、彼女個人の面子を失うだけでなく、高原家も一緒に恥をかくことになる。

山本静香の瞳に濃い興奮の色が浮かんだ。そうなれば、たとえ高原賢治がまだ彼女を求めたとしても、高原家の他の者たちの唾だけで彼女を溺れさせることができるだろう。

そうなれば平川希は終わりだ。

彼女が破滅するその瞬間を見るのが、たまらなく楽しみだった。

山本静香は携帯電話を握りし...

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