第239章 併合して処断する

谷口直美は必死にもがいた。「やってない! 巨額詐欺ですって? やってない、私はやってないわ! 放して! 証拠でもあるの? 証拠もないくせに、何様のつもりで私を捕まえるのよ!」

「誰が通報したの、出てきなさい! 誰よ、私を陥れようとしてるのは! あんたね、あんたでしょう平川希! あんたが私を陥れようとしてるに決まってる!」

平川希は叡智を宿した双眸をすっと細め、二人の警官に向かって言った。「通報したのは私です。ですが、何か勘違いをなさっているかと」

平川希は谷口直美を一瞥する。

「彼女の容疑は巨額詐欺だけではありません。彼女は私の身分を盗み、私の名を騙って詐欺行為を働き、利益を貪り、私...

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