第271章 あなたは私をいらないのですか

山本静香は困ったように頷いたが、心の中では笑いが止まらなかった。

高原美智子は山本静香をちらりと睨みつけた。何なの、この女。息子が結婚しているというのに、まだ付きまとってきて。恥知らず。

「おばさん……」

高原美智子はぷいと顔を背け、そのまま立ち去った。

冷たくあしらわれ、山本静香は目を赤くしながら高原浩文を見つめた。

高原浩文は歯を食いしばり、ため息をついた。「気にするな、母さんはああいう人なんだ」

山本静香は唇をきゅっと結んだ。「平川さんがおばさんに、ありもしないことをいくつか話したみたいで。おばさんが私に誤解を抱くのも、理解できます」

高原浩文の眉がぐっと険しくなった。

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