第281章 絶体絶命

その時の山本家。山本家の祖父は湯呑みをぞんざいに持ち上げ、急ぐでもなくゆっくりと茶を啜りながら、ただ吉報が届くのを待っていた。

山本静香は傍らに座り、喜びを顔に浮かべている。「向こうの進捗はどうなっているの?」

隣の高島さんが即座に答える。「最新の情報です。我々の者が山内隼人を発見しました。しかも、平川希もその中に」

山本静香の目が瞬く間に輝いた。「平川希が今、山内隼人のそばにいるってこと?」

「その通りです」

「素晴らしいわ、おじいさん。今度こそ平川希を始末する絶好の機会よ。絶対に逃してはならないわ」山本静香は両手を固く握りしめ、興奮を隠せないでいた。

山本家の祖父は、先を見通...

ログインして続きを読む