第301章 大した孝行息子

夕食後、高原賢治は平川希を連れて庭園を散策していた。凌太と由佳がその傍らで元気に飛び跳ねながらついてくる。今夜は月がとても綺麗だった。

平川希は上機嫌で、その笑みも優しげだ。彼女の機嫌が良いと、高原賢治の機嫌も良くなる。

「凌太と由佳、そんなに走ると転ぶわよ」

追いかけっこをしながらぴょんぴょんと跳ね回る二人を後ろから見守り、平川希が声をかけた。

子供というものは、遊び始めると尽きることのない体力があるかのようだ。

「疲れたか?」高原賢治は平川希の手を取り、常に彼女の様子を気遣っている。「少し座るか?」

「ええ」

平川希が大きなロッキングチェアに腰を下ろすと、高原賢治も屈んでそ...

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