第318章 続ける

高原賢治はゆっくりと歩み寄り、足音を忍ばせ、そっと腰を屈めて彼女を抱き上げた。

馴染みのある香りに、平川希は眉をぴくりと動かしたが、目を開けることはなかった。自然に高原賢治の胸元に頭を寄せ、彼が部屋へと抱えていくのをされるがままに受け入れる。柔らかい大きなベッドに降ろされると、平川希は寝返りを打ち、心地よい体勢を見つけて眠り続けた。

高原賢治は身支度を終えると、自分の「専用」ソファで寝ようと思ったが、ベッドにいる小柄な彼女を見てやはり堪えきれなくなった。ベッドに歩み寄り、布団に潜り込むと、彼女を腕の中に引き寄せて抱きしめた。

温かい胸に触れると、平川希はまったく抵抗せずに高原賢治の懐へ...

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