第340章 祝宴3

「おばあちゃん」

平川希は優しく声をかけた。

祖母は手を伸ばして平川希の手を握り、軽くポンポンと叩いた。

「希、久しぶりだね。ちっとも遊びに来てくれないじゃないか」

平川希はふんわりと微笑んだ。

「おばあちゃん、ごめんなさい。最近ちょっとバタバタしていて。時間ができたら必ず行くわ」

「そうかい、そうかい。その言葉、しっかり覚えておくよ」

祖母は慈愛に満ちた眼差しで平川希を見つめた。

平川希は笑顔を絶やさず言った。

「おばあちゃん、さあ中へどうぞ」

「ああ」

佐藤遥人は車椅子を押しながら平川希と顔を合わせ、笑顔で軽く頷いた。

平川希も淡い微笑みを浮かべて礼儀正しく会釈し...

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