第346章 とても危なく、幸運でもあった

「お前がこんな連中と関わり合いにならなければ、今日みたいな事態にはならなかったんだ!」

高原浩文はギリッと奥歯を噛み締め、顔中に冷や汗を浮かべながら平川希を睨みつけて怒鳴った。

平川希は言葉を返さず、うつむいて彼の傷口を確認した。銃弾は肩口に撃ち込まれており、心臓からはわずか数センチしか離れていない。

危ないところだった。発砲した者は彼を確実に殺し、その罪を山内隼人に着せるつもりだったのだ。

だが運良く弾道が逸れ、急所は外れていた。でなければ、今頃こうして口を利くことすらできていないだろう。

「希、どうなの? この人、死んでしまうんじゃ……?」

高原美智子は半狂乱になっていた。普...

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