第353章 潔白の証明

山本静香は首をすくめ、恐怖に顔を歪ませながら声のした方へ視線を向けた。

そこには、一人掛けのソファに深く腰を沈めた銀髪の男がいた。そして彼の足元には、原型を留めないほどに痛めつけられた男が転がっている。床には血溜まりが広がり、むせ返るような血の匂いが空気に充満していた。

「きゃあっ!」

彼女は両手で口を覆うが、悲鳴を押し殺すことはできなかった。

これほど凄惨な光景など見たこともない。山本静香は恐怖のあまり腰を抜かした。

その騒ぎに男が反応した。彼が横目でこちらを一瞥する。漆黒の瞳には冷酷さだけが宿っていた。男が軽く顎をしゃくると、背後に控えていた黒服の男二人が山本静香を両脇から抱え...

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