第364章 敵意

平川希は少し困惑していた。金髪の青年が目をキラキラさせながら、期待に満ちた眼差しで彼女を見つめているのだ。

その目つきからして悪人ではなさそうだが、悪党が額に「悪」と書いて歩いているわけでもない。

それにしても、なぜこの男はこんなにも連絡先を交換したがるのだろうか。

平川希はためらいがちに、もう一歩後ずさりした。

平川希が自分たちを怖がっているのだと思い込み、金髪の青年は慌てて声を和らげ、ご機嫌をとるように言った。

「安心して、俺たち悪者じゃないから。気軽に交換しようよ」

「ええ、悪者も顔に悪者って書いてるわけじゃないですから」

平川希は苦笑いした。

「えっと……まずは自己紹...

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