第367章 凌太と由佳の愚痴

自分を責める高原賢治の姿を見て、平川希は胸を痛めた。彼をそっと抱きしめ、慰めるように優しい声で囁く。

「大丈夫、あなたのせいじゃない。もう終わったことよ。本当に罪を犯した人間は、必ず代償を払うことになるわ」

高原賢治は彼女をきつく抱きしめ返した。しばらくして、ようやくその眉間に潜んでいた険しい殺気が和らいでいく。

翌日。

平川希と高原賢治は朝早くから出かけようとしていた。家に残される子供たちは、不満げな表情を浮かべている。

「どこへ行くんですか?」

これまで何度お留守番をさせられたか分からない凌太と由佳は、小さな眉をきゅっとひそめ、両手を広げて二人の行く手を遮った。

「また由佳...

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