第375章 二人のツンデレ

平川希は素直にこくりと頷いた。

「分かったわ。話の続きをどうぞ、邪魔しないから」

そう言って、くるりと背を向けて逃げ出そうとする。

だが、高原賢治にその手首を掴まれた。

「もう終わった」

「そんなに早く?」

平川希はぱちぱちと瞬きをして、山内隼人のほうへ視線を向けた。

山内隼人は悠然とした足取りで歩み寄り、気怠げに口角を上げた。

「俺がこいつと長話でもすると思ったか?」

一体何を話していたのか気にはなったが、今は口に出さず、ただ唇を引き結んだ。

「終わったんなら、下に降りてご飯にしましょ。もうお昼の支度ができてるはずだから。山内隼人も一緒にどう?」

山内隼人は薄く笑みを...

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