第376章 病気

「由佳?」平川希が手を伸ばして由佳の頬に触れる。さっきは気付かなかったが、よく見ると小さな頬が赤く染まっている。額に触れてみると、案の定ひどく熱かった。

平川希は焦って、今度は凌太の額に手をやった。同じく、正常な体温ではない。

子供たちが熱を出している。しかも軽症ではない。

平川希は立ち上がり、小走りで部屋を出ると、一階に向かって声を張り上げた。

「高原賢治」

階下のリビングに座っていた高原賢治は、平川希の慌てた声を聞くや否や、すぐさま二階へと駆け上がってきた。

「どうした?」彼は切羽詰まった様子で尋ねた。

「凌太と由佳が熱を出したの」平川希は急いで答え、少しでも軽い由佳を抱き...

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