第381章 ふさわしいかどうかも見てからだ

彼の身体が絶えず近づき、服越しにその熱が伝わってくる。

されるがままに口づけを受けながら、彼女は高原賢治の瞳の奥に長く隠されていた欲望を見た。彼女の心臓が跳ねた。妊娠して以来、彼から彼女と子供を守るために一切触れられることはなかった。しかし今、二人の間の空気は、どちらかがあと一歩踏み出せば完全に制御を失ってしまうほどに張り詰めていた。

ちょうどその時、外に一台の車がゆっくりと停まった。古谷匡史が素早く降りて別荘へ向かおうとしたが、隣の車が不自然に揺れた。

古谷匡史は目をこすった。見間違いだろうか?

彼は無意識のうちに車に近づき、不審そうにそれを見つめた。やはり気のせいかと思い始めた矢...

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