第392章 人を救う

山本静香は両手をぎゅっと握りしめ、狂ったように金切り声を上げた。山本日菜は彼女が誰かに見破られるのを恐れ、慌てて歩み寄り引き止める。

平川希が急いで救急室の入り口に駆けつけると、そこには黒山の人だかりができていた。

すすり泣く声や助けを求める声が飛び交い、聞いているだけで胸が締め付けられる。

平川希が到着した時、妊婦の意識はまだはっきりしており、虚ろな声で呟いていた。

「私の子を……助けて」

平川希は眉間を深く寄せた。

状況は明らかに予断を許さない。

数人の医師が妊婦に基本的な診断を下した。すでに破水しており、出産は目前に迫っている。しかも、彼女が身ごもっているのは双子だった。...

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