第429章 顔を叩く(1)

「そうだ、出してみろ! 出せないならさっさと謝れ」

平川希は唇をきゅっと引き結び、壇下から見守る高原賢治へと視線を向けた。

高原賢治は頷き、手の指を軽く曲げて合図を送る。その意図を汲み取った古谷匡史が、すぐさま舞台裏へと向かった。

山本静香は平川希を睨みつけ、すぐさま冷笑を浮かべた。

「あなたが何をしたいのか、本当にわかりませんわ。証拠もないのに、無理して強がって……平川希、今回ばかりは絶対に私には勝てませんからね」

平川希は軽く口角を上げただけで、何も答えなかった。

次の瞬間、巨大スクリーンが切り替わり、一本の完全な映像が会場の全員に向けて映し出された。

それは山本静香が飛び...

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