第242章

「……今、なんて?」

「古村陽平が、江崎家を訴えるつもりだって?」

江崎鏡は葉山言からの電話を受け、落下したシャンデリアの件はすでに調べがつき、江崎清の罪も裏づけられたと知らされた。そこに驚きはない。あの人なら、やる。鏡はずっとそう思っていた。

けれど――古村陽平が江崎家を法廷に引きずり出す?

これまで何かにつけて江崎清を庇っていた古村陽平の姿が脳裏をよぎり、鏡は思わず息をのんだ。

「若奥様、どうか落ち着いてください。古村社長が訴えたのは江崎清の一家です。若奥様には直接の影響はございません」

葉山言の言葉は、鏡の困惑をむしろ深くした。

江崎清がこれまでしてきたことは、目を覆いた...

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