第328章

日曜日は、久しぶりに雲一つない快晴だった。

ここ数日の雲市は、ずっと重たい雲に覆われていたからだ。

江崎鏡も家にこもる日が続き、気分はすっかり沈んでいた。

本当は祖父の見舞いに行きたかった。けれど天野尋の話では、この数日、古村彩がずっと病院にいて、古村恵子が折に触れて顔を出しては彩に見合いを迫り、母娘は衝突ばかり。ついには病院の警備員まで呼ばれる騒ぎになったという。

古村陽平は母と妹に挟まれながらも、どこか満足そうだった、とも。

ただ、陽平は陽平で――彩のことで恵子にかなり強く当たり、恵子の誕生日パーティーまで中止にしたらしい。

その鬱憤の矛先は、家の使用人へ。

一見穏やかに見...

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