第368章

アリスがそんなことを考えているあいだも、高槻の祖父と江崎鏡のやり取りは続いていた。

高槻の祖父を少しでも安心させようと、江崎鏡は先に二本のネックレスを受け取り、自分の目で状態を確かめる。

アリスは確かに手が容赦なかった。古村の祖父に見つかった時点で、売るだの売らないだのはどうでもよくなったのだろう。二本とも、ためらいなく壊してしまった。

おそらく同時に引きちぎられたのだ。欠けた箇所まで、まるで写し鏡みたいに同じ形をしている。

元に戻すのは想像以上に難しいはずだ。それでも江崎鏡は、やってみる価値はあると感じていた。

「高槻おじいさま、この二本はわたしに預けてください。復元、考えてみま...

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