第370章

高槻元成は高槻おじいさんを部屋まで送り届け、これで一件落着だと思っていた。

あとは大人しく、手下が戻って報告してくるのを待てばいいだけだ。

江崎鏡というクズめ。古村陽平の威を借りて、よくも高槻家に乗り込んで好き放題やった挙げ句、父親を焚きつけて実の孫娘にまで手を出させようとした。高槻元成は腹の底から思う。そろそろ、あいつらには痛い目を見せてやるべきだ、と。

高槻昌弘は歳で頭が回らなくなっているかもしれないが、自分は違う。まだまだ機転は利く。

そう考えながら階下へ降りようとした、そのときだった。

廊下の向こうで物音がして、続けて使用人が血相を変えて駆け込んでくる。

「た……た、高槻...

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