第374章

「じゃあ、わたしはこれで。今回は本当にありがとうございました」

「……ちゃんと考えて、決めたらご連絡します。院長先生、お疲れさまでした」

秋澤月子は院長に頭を下げ、ひとまず家へ戻ることにした。

少なくとも――この件は、娘ときちんと話しておくべきだ。そう思ったのだ。

エンジンをかけ、車を出す。殺し屋は後を追うべきか迷った。見間違いだったらどうする。だが逡巡の末、結局ついていくことにする。

少なくとも、高槻元希らしき人物がどこに住んでいるのか、それだけでも掴める。あとで探すにも都合がいい。

ところが、高槻元成の手下は想像もしなかった。尾行の先が見知らぬ庭付きの家で、しかもそこに、江崎...

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