第379章

陰気で湿った地下駐車場は、人の行き来もほとんどない。

古村陽平と葉山言はその中を足早に抜け、ほどなく秋澤月子が停めていた車を見つけた。

事前に古村陽平は人を使って探らせていた。秋澤月子が事故に遭ったのは走行中――そこまでは分かっている。だが、肝心の「どうやって襲われたのか」ははっきりしなかった。

理解できない。もし彼女が運転席で普通に運転していたのなら、誰がどうやってドアを開けて刺すというのか。つまり、途中でいったん停車し、そこで何かが起きたはずだ。

実際、葉山言に目撃者や保険会社、病院関係者へ当たらせたところ、皆が口をそろえて「車体に外傷はない」と言った。――それだけで、状況は十分...

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