第383章

古村陽平が入院して昏睡状態に陥ってから、今日で三日目だった。

葉山言はずっと病院に詰めている。これ以上の騒ぎを招かないよう、古村家のほうでも必死に口をつぐみ、秋澤月子の病室と古村陽平の病室は、階を一つ隔てているだけだった。

それなのに――江崎鏡は、ついぞ下りてきて古村陽平を見舞おうとしない。

葉山言も、わざわざ上の階へ行って呼びに行くわけにもいかず、ただ黙って、眠ったままの古村陽平を前にため息をつくしかなかった。

ところが、待てど暮らせど来ない正妻の代わりに、思いもよらない人物が現れた。

「まあ、陽平兄さん! たった数日離れてただけなのに、どうしてまた入院なんて……それもこんな大怪...

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