第398章

高槻の祖父は怒りのあまり倒れ、そのまま入院することになった。

病院まで付き添ったのはエラスだ。アリスは姿を見せなかった。祖父に万が一のことが起きるのが怖い。さらに、その責任を自分が負わされるのがもっと怖い。

けれど同時に、アリスの胸の内は矛盾していた。

このまま全部、片がついてしまえばいいのに。

江崎鏡の母親はもう亡くなった。あの「叔母」を名乗っていた女も、あっけなく消えた。父親は刑務所に入った。罰は受けたと言える。なら高槻家のすべては――

結局、自分と姉のものだ。

ただ、時間が経つにつれて、アリスはエラスさえ気に入らなくなっていった。

最初は約束したはずだった。姉妹で一緒に帰...

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