第25章

新谷音羽が荷物をまとめ、オフィスを出たところで、少し先に蒼井沢言が立っているのが見えた。どう見ても、彼女を待っていた。

「終わったか」

蒼井沢言は歩み寄るなり、彼女の手からバッグを自然に受け取る。

「送っていく」

新谷音羽が返事をする前に、エレベーターが開き、蒼井翼が勢いよく飛び出してきた。そして二人の間に、ぱっと割って入る。

「叔父様、待って!」

蒼井翼はにこにこしながら蒼井沢言を見上げた。

「音羽さん、ちょっとだけ借りてもいい? 手伝ってほしいことがあるんだ」

蒼井沢言が眉を寄せる。

「何だ」

「えーっと……」

蒼井翼は頭をかいて、目を泳がせた。

「プレゼント選び...

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