第38章

翌朝、新谷音羽はずきずきとした痛みに包まれながら目を覚ました。

カーテンの隙間から射し込む陽光が、宙に細かな光の粒を散らしている。

身体を少し動かしただけで、全身が重機に踏み潰されたみたいだった。骨の隙間という隙間に、だるさと鈍い熱が染みついている。

反射的に視線を落とす。

白い首筋と鎖骨のあたりに、濃淡さまざまな艶めいた紅痕が散っていた。焼けるような烙印がいくつも刻まれていて、昨夜の狂おしさと激しさを、これでもかと主張している。

頬が一気に熱くなる。

脳裏に、見たくもないのに勝手に浮かぶ光景――低い喘ぎ、熱い体温、耳元に落ちてきた掠れた囁き。

音羽は勢いよく布団を引き上げ、頭...

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