第84章

「静粛に!」

審査員席の中央で、スターライト・コンテストの責任者林浩之が机を叩きつけ、場内のざわめきを力ずくでねじ伏せた。

怒りで顔面が蒼白になっている。新谷音羽へ向けられた視線には、苛立ちと嫌悪がむき出しになっている。

盗作――デザイン界で最も卑しい行為。ましてやスターライト・コンテストのような一流の舞台にとっては、致命的な汚点だ。

「新谷音羽さん、浅田美晴さん」

林浩之は立ち上がり、鋭い声で告げた。

「お二人、バックステージへ来てください」

バックステージの控室。空気は重く、息をするのも苦しいほどだった。

林浩之は、いかにも被害者の顔を作っている浅田美晴に目もくれず、矛先...

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