第101章 彼は一位

前世、彼女は青山のお祖父様に会う機会がなかった。だからこそ、先ほどは少し呆気にとられてしまったのだ。

我に返ると、彼女は不満げに青山雅紀を睨みつけた。

たとえお祖父様たちが盗み聞きをしていたとしても、あんな風に驚かせる必要はないじゃないか。

ご高齢だというのに、万が一転んで怪我でもしたらどうするつもりなのだろう。

その視線に気づき、雅紀は思わず首を横に振った。

まったくこいつは……親切心でやってやったというのに、恩を仇で返しやがって!

もしあのまま盗み聞きを続けさせていたら、恥をかくのは誰だと思っているんだ。

お祖父様はもともと後ろめたさを感じていたが、光の反応を見てさらに申し...

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