第284章 水野実里

明らかに、敵意を剥き出しにしている。

青山光が顔を上げると、目の前に立つ女は傲慢極まりない態度で、まるでゴミでも見るような視線を投げつけてきていた。

私、この人に何かしただろうか?

記憶の糸をたぐり寄せてみたが、こんな人間に覚えはない。

青山光の沈黙が気に入らなかったのか、女はバンッ! と乱暴に机を叩いた。

「なに黙りこくってんのよ。やったことを認めるのが怖いわけ? あんたがわざと叔母様を罠に嵌めたんでしょうが。叔母様はあんたの父親と結婚して長年尽くしてきたし、一度だって裏切ったことなんてないわ。それなのに、よりによってあんたのパーティーで問題が起きるなんて、あんたが仕組んだに決ま...

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