第288章 中山裕太からのオファー

「君のその積極的な姿勢は好ましいのだが、学校には学校の規則がある」

 先生は、前回と同じ断り文句を繰り返した。

 その時、オーダーメイドの高級スーツに身を包んだ中山裕太が歩み寄ってきた。

 彼は先生に軽く顎をしゃくると、傲慢に言い放つ。

「うちの家で進めている実験プロジェクトを、学校側に委託することになった。ついでに俺の名前もメンバーに加えておいてくれ」

 そう言い捨てると、彼は即座に踵を返して立ち去った。

 その振る舞いは学生のそれではなく、まるでパトロンが愛人に接するかのような横柄さだった。

 青山光は小さく首を振り、湧き上がる雑念を振り払う。

 だが、今のやり取りで新し...

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