第301章 演技は続く

たまらなく爽快だった。

この瞬間、どうして昔の王様が朝臣をほったらかして後宮に引きこもったのか、やっと実感として分かった。

「あなた、うちのクズオヤジはまだ目ぇ覚ましてないの?」

哀れなオヤジだ。人生ずっと威風堂々、周りに人は山ほどいたくせに、いざ倒れてみたらベッドのそばにいるのは血のつながりもない中島さんだけ。

青山雅紀がスマホを取り出してちらりと見た。

「命は取りとめた。病室にいる」

布団をガバッと跳ねのけて、青山光が勢いよく起き上がる。だが動きが大きすぎて下半身に痛みが走り、顔がくしゃっと歪んだ。

「いったぁ……」

小さな拳で雅紀の胸をぽかぽかと二回殴る。

「全部あな...

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