第391章 お母さんの溺愛

青山聡は手を伸ばしかけたが、祖母の威厳ある眼差しに射すくめられ、後を追うのをやめた。

「祖父ちゃんからも話がいってると思うけど、結納品はもう十分用意したんだ。あとは向こうの持参金次第だよ。……祖母ちゃんだって、俺のことが心配なんだろ? 俺が追い出されるなんてこと、望んでないよな?」

「はあ」

祖母は深く溜息をついた。

「お前が納得いかないのは分かってるよ。青山家の財産は自分にも分け前があるはずだってね。でも、あの子たちは決してお前を冷遇したわけじゃない。十分すぎるほど与えたはずさ。十回生まれ変わっても使い切れないほどね。それを全部失くしたのは、お前自身じゃないか」

「それに、光を恨...

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