第400章 男になる

青山光と青山雅紀。

どうしてあの二人は、あんなにも自分を追い詰めるのだろう。こんなに弱い自分を。

流れている動画に合わせて、細い指を自分の中に差し入れ、ぐちゃぐちゃとかき回す。ぎゅっと目を閉じて、頭に浮かぶのはただ一つ、西村友紀の顔。

今この瞬間、男になれたらいいのに。そうしたら――二人は堂々と一緒にいられるのに。

男に、なる――!

その考えが閃いた瞬間、溺れる者が藁をも掴むみたいに、全身がぶるぶると震え出す。息も荒く、震える手で、すぐに一本の電話をかけた。

スイートルーム。

「……もう一回言って。自分を男にするって、何て?」

西村友紀は目を見開き、声を裏返らせる。

「そう...

ログインして続きを読む